touch,Yuichi Nakashima,中嶋佑一
touch,Yuichi Nakashima,中嶋佑一































《タイルとしての》

表裏を縫い合わされた10㎝×10.25㎝サイズのタイベック製の素材 160枚 2020年


転移・変節するわたしという痕跡 / 自画像
たとえば人が身に着けるものを作るために動物の皮革を購入する場合、布地を購入する時に 用いられるメートル(m)単位ではなく、
デシ平方メートル(d㎡)という単位が用いられる。 1デシ平方メートル(1d㎡)は10㎝×10㎝の面積となる。
この作品に使われた素材「タイベック」とは、米国 デュポン社が開発した高密度ポリエチレン 不織布であり、透湿・防水・遮熱性能
に優れ、建築資材として、または医療や安全防護服にも 使用される素材である。
人間の身体は衣服を境にしてついでに思考する。物理的な理由は都合がよい。 自分自身とそうでないものを隔てるのは気分と環境次
第である。 それはとても流動的だが潮の満ち引きのようにいつも同じというわけでもない。 時間はどうしても、ちゃんとどこかへ流
れていくし、いろいろを比べると多くは似ているように見え、 それでいていつもどこかがちがっている。面積と確率は生きている間、
その体の上でいつも揺れ動いている。
壁に並べられた160枚のタイベック製の素材の表面積の合計は、2020年10月20日時点での 中嶋佑一という人間の体の体表面積となっ
ている。

Solo Exhibition「タッチ/TOUCH」Calo Bookshop and Cafe/Calo Gallery, 2020